アルコール缶飲料について
自分は2014年くらい、音楽を聞き始めたころからアルコール缶飲料を飲み始めた。
リキュールを使用することなくそこそこ高い度数のアルコールを摂取でき、そこそこ飲める味だったからだ。
特にストロング缶と呼ばれる9%前後の飲料を好んで飲んでおり、当時からニューリリースを追い続けてきた。
2019年は9%前後の飲料がより定着した年だったとは思うものの、大きくトレンドが動いた年だとは感じられずあまりシーンに熱を上げることはなかった。
ストロング缶の味について
そもそも基本的に美味しくない。みんなたいていアルコールの味は好きじゃないし。
しかし酒はたくさん飲むと美味しいし幸せになったり不幸になったりするので飲みたい。
その課題に対し各社が取り組んできたアプローチは、客目線で2019年までに3種類存在すると思っている。
-
1.フレーバーの第一印象でごまかす。
-
2.甘さでごまかす。
-
3.フレーバーを複数使用してごまかす。
1は有名なレモン系ストロング缶が代表例である。柑橘系は皮に苦味があると脳が認識しているので、アルコールの苦さを皮の苦さと勘違いしてそこそこ美味しく飲める。
2はグレープ系やコーラなどの甘さモリモリ系ストロング缶に多いタイプ。とにかく味のパンチ力でごまかす。
3は2018年に発明された手法で、氷結ストロングの和柑橘ダブル味がこの分野を開拓した。
2018年は個人的に3により革命的な年で、和柑橘ダブルは前味と後味をそれぞれのフレーバーが担当し、アルコールの味が入る余地をなるべく少なくすることで美味を達成した。 (https://www.kirin.co.jp/company/news/2017/1205_01.html)
2018年に発売されたサッポロのフォーナインなどウォッカの質を高めることによりアルコールのまずさをごまかす方向性も存在はしているが、結局味は存在しているので苦手な人は苦手だと思う。
さすがに5年も追っていると味がたいてい想像できてしまうので全てをコンプすることはやめた年だったが、それでも結構飲んだ。
2019年印象に残った缶
- サッポロチューハイ99.99クリアアイス | サッポロビール: https://www.sapporobeer.jp/product/sour/9999_ice/
ツイッターで蟻の味がすると話題になっていたらしい。なお俺は当該のツイートを見ていないのでこの言及の信憑性は存在しません。
飲んでみたが、あまりないタイプの味だったので変化球的な楽しみ方ができた。
フォーナインは良くも悪くもあっさりした飲み口のものが多いので、他のストロング缶の味の強さに慣れている人にはあまり好まれない気もする。
今年出たフォーナインの種類は制覇したけど、一貫してあっさりしているので新たな層は開拓しているかも。
- キリン・ザ・ストロング メロンソーダサワー|キリン: https://www.kirin.co.jp/company/news/2019/0626_02.html
メロンソーダが大好きなので結構飲んだ。コーラ(コーラも好きです)もあるけど、ゼロカロリーコーラのまずさをそのまま味わえるので基本飲んでいない。
- -196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉サントリー: https://www.suntory.co.jp/news/article/13463.html
新しさという点では2019年はこれを挙げる必要があると思う。ダブルレモンとはなんだったのかと思うくらい酸っぱくて結果的にごまかせていた気がする。
檸檬堂について
2019年最も注目されていた新種の缶のお酒は檸檬堂( https://www.lemondo.jp/ ) だったように思う。
檸檬堂は2018年5月から九州地方では販売されており、評判が良かったので全国展開したらしい。
自分は全国で販売される1ヶ月ほど前にたまたま九州に行く機会があり、そこで全種類飲むことができた。
あくまで個人的、かつ一度の飲み比べによる感想だが3,7,9%の缶には目新しさを感じなかった。
一方5%の缶は甘さと酸っぱさを高い次元で融合させたレモンサワーとなっており、2019年で最も革新的な味の缶チューハイだった。唯一リピート購入している。
2020年に向けて
やはり和柑橘ダブルのような方向のフレーバーに期待してしまう。
作るのが難しいのかもしれないが、2種類の味を併用することで見えてくる新しい未来を感じさせてくれた素晴らしいフレーバーだったし、あの方向でのストロング系飲料の味の発展を期待しています。