ゲーム
全てが2020年に発表されたゲームではない。
- 十三機兵防衛圏 / ヴァニラウェア
異様な工数によって作られたであろう名作。熱量は傑物を生み出す。(感想記事)
- Detroit Become Human / Quantic Dream
初見プレイに体験を全振りしたゲーム。これを実況等でプレイした気になってしまうのはかなり勿体ない気がする。(感想記事)
- League of Legends / Riot Games
大学生のときから評判は耳にしていたけど、あまり良くないタイミングでハマってしまった気がする。異常なペースのアップデートと優れたバランス調整により、今までやってきた対人ゲームの中でも最も底が見えない。
- Golf It! / Perfuse Entertainment
有名配信者たちがやっているゲームとして有名?何度か精神を救われた。
- VA-11 Hall-A / Sukeban Games
実は年始にやっていたらしい。こういった狭い世界観ゆえの完成度の高さみたいなものはUndertaleにも感じたけど、制作陣の純度の高い意図に浸れるのでとても心地良い。こういう一人プレイ用ゲームをもっとやりたい。
音楽
各アーティストごとに一曲。こちらも全てが2020年に発表された曲ではない。
- 道 / 宇多田ヒカル
2020年一番聞いた曲。宇多田ヒカルは中学生の頃から聴いていて、様々なアーティストを聴かなくなる中で飽きずに毎年ハマリ続けている珍しいアーティスト。自身の思想を音楽に昇華できている数少ない人物だと思っている。キャリアや生き方すべてに支えられてできることだと思うので、こういう人を見るとサラブレッドの優れた点を感じる。母親の藤圭子の歌も全く世代ではない自分が聴いても良さに溢れている。
- メランコリーキッチン / 米津玄師
2020年前半は米津玄師にハマっていて、特にアルバム「YANKEE」を好んで聴いていた。このアルバムはボカロP時代のオタク色を残しながらも大衆受けを模索しているように思え、オタク:大衆 = 7:3 くらいの配分が聴いていて心地よい。次のアルバムではこの比率が逆転していて、その次のアルバム「BOOTLEG」収録曲で配分の融合に成功したのか、米津玄師は完全に人気アーティストになった。アルバムを聴いていくと試行錯誤の経路が辿れるのが本当に面白い。
- ショートホープ / 赤い公園
このバンドからはどの曲を選ぶのか本当に迷う。最新EPのprayも良かったし、Highway Cabrioletもよかったし、ストレートにNOW ON AIRも良い。ただ自分がこのバンドの一番の魅力だと思っていたのは時間に縛られない曲構成と面白い展開、どこか暗さを引きずった曲調で、それが洗練された形で味わえるこの曲を今でも一番聴いている。他にはランドリー、急げ、塊 などが自分の好みの曲だ。新ボーカルになってからは曲のテクさを残しつつも気持ちのいい曲が増えていって、それも自分は好きになれていたので、どのような形になっても楽しめる曲が増えていくだろうと思っていただけに例のニュースはとても残念だった。軽い気持ちで次曲にも期待とは言えないので、なるべくフラットな気持ちで接していきたい。
- Silent Night / DREAMCATCHER
今最も推しているK-POPグループ。K-POPグループはグループごとに半ば専属気味の作曲家が居ることが多く(日本でも少し見る)、当グループの曲を書いているLEEZ, Ollounderの二人とは音楽の趣味が合う気がする。今流行りの曲調を若干無視しているというか、どこかメロスピを思い出させるようなバンドサウンドをクラブミュージックの音と混ぜて独自路線を目指している気持ちを感じる。ファンタジックな曲調なのでアニソンとの親和性があるだろうなと思っていたら最近日本のアニメに曲を提供したらしい。曲のタイトルも厨二感(死語か?)がある感じで良い。どうかこのままの方向で、コンポーザーを変えずに面白い曲を量産してほしい。売れて日本向けに曲を作るとなっても日本の作曲家は使わずにあの二人でやっていってほしい、頼む…。
- ソーダ水 / 羊文学
2020年後半からはあまり聴かなくなってしまっているけど、2019年後半から2020年始にかけて大きくハマっており、1月にはリキッドルームで開催されたワンマンにも足を運んだ。ライブ自体はすごく良かったけど、そこで信仰を遂げてしまった感じがある。でも今聴くとやっぱり良い。こういう女性ボーカルは本当に好きなのでいくらでも聴きたい。関係ないけど女性ボーカルというだけで曲の評価が加点される人間なので、なるべく多くの曲を女性に歌ってほしい。男性アーティストで好きになることは本当に稀。
- Dog Nightmare / Jack Stauber
稀その1。ボーカルを曲のサウンドの一部として使っているタイプなのでちょっと違うかもしれない。こういう曲好きなんだけどどうやって掘れば良いのかよくわからない。Spotifyのソングラジオを使ってはいるけど、しっくりくる曲は多くない。フレーズや音、展開がどれも気持ちよくてどんなタイミングでも聞ける。アルバムとしては「HiLo」のほうが好きで好きな曲も多いけど、曲としてはこれが一番好き。
2019年まではクラブミュージックを主に聴いていたんだけど、シーンの変化があまり感じられなくなってしまったせいか飽きてしまって、2020年は反動で日本のバンドやK-POPを聴く機会が増えた。挙げていないけど良いなと思った曲もたくさんあったし、最近の曲でなくても良いなと思う曲を沢山発見できた年だったと思う。未だにSchool Food Punishmentをヘビロテしている人間なので、思い出補正も乗っているナンバーワンを破壊してくれるバンドとの出会いに2021年は期待している。
本
2020年は読書の波が激しかったので、後半までほとんど本を読まなかった。
- 平成の文学とはなんだったのか / 重里徹也, 助川幸逸郎
Amazon Primeにある名作映画を6割くらい見て映画が食傷気味になり、しかし漫画にもちょっと手が伸びないという時期に小説を読むべきなのではないかと思って読んだ本。自分にとっては大当たりで、対談形式で読みやすく色んな文学への興味が湧いた。
- 薄情 / 絲山秋子
上記の本で紹介されていた一冊。地方に暮らし続ける主人公と、都会を経て地元にいる人々との物語。これが自分にとって大当たりで、もっとたくさん本を読みたいと思わせてくれた。自分が書きたい話はこういう方向の話だと思ったし、これが表現できる小説という媒体は良いなと感じた。作者の絲山さんは昔からホームページで日記を書いており、その日記に影響されて自分も日記を書き始めた。文章を書くことが面白いと感じさせてくれたのはこの人なのでとても感謝している。今もこの人の本を最初の作品から読み進めており、米津玄師にあった作者の変化の歴史を感じられて面白い。最新作のほうが面白い漫画家は相対的に少ないような気がするんだけど、今のところこの人は新しい作品であればあるほど良さが高まっている。
マジで本読んでないのでこれくらいしかない。2019年は結構読んでたんだけど…。
漫画
- スキップとローファー / 高松美咲
アフタヌーンは毎月読んでいるんだけど、この作品は1話を読んだ時から絶対に売れると確信して推し続けている。実際じわじわ売れているようで、アマゾンのレビューも今見たら200件ほど付いており、完全に人気作品になったようで嬉しい。こういう作品が売れるのは本当に嬉しい。とにかく好きな作品なので好きな漫画を聞かれたら絶対に勧めるようにしている。どういう展開になっていくのかは分からないけど、どんな方向に行っても最後まで読むと思う。
- 子供はわかってあげない / 田島列島
純度が高い。青春モノどストレート。複合要素を評価している人もいるみたいだけど、そこはあまり大きな問題じゃないと思う。最新作を読む限りでも、舞台は作者が書きやすいものであれば関係なくて、描かれているものは同じだと感じる。
- かげきしょうじょ! / 斉木久美子
前から好きな作品。最新刊2巻を金銭的事情で買っていなかったんだけど、本をある程度自由に買える機会があって購入したら今でも変わらず最高の作品で凄かった。何を描くのかが全くブレておらず、キャラクターが変わっても同じ良さを発揮し続けられている。結構キャリアが長い人みたいだけどこの作品が出世作っぽい。アニメ化が発表されており、2021/01/18までKindleで期間限定無料が大量にあるっぽいのでぜひ読んでほしい。
漫画は雑多に読みすぎてどれを2020年に読んだのかわからないのであまり記事にできないことが分かった。心に残った作品が絞りやすいとも言えるけど。
映画
映画SHIROBAKOをここに入れたかった。(感想記事)
- ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / グレタ・ガーヴィグ
レディバードを見て以来完全に信者になってしまったグレタガーヴィグ作品。某ロナの影響で映画のスケジュールがめちゃくちゃになってしまったけど見られてよかった。間違いなく2020年で一番良かったです。グレタガーヴィグ監督作品はどれも共通したテーマを描いており、こちらもそれに則った内容。あらゆるバランス感覚が最高で、一切不満なく映画を見られる。画も良い。今後も楽しみにしていきます。
- シンドラーのリスト / スティーヴン・スピルバーグ
超有名なので見たら超良かった。同じ映画を2回見ることはあまりなくて、しかも超長いのでかなりハードル高いはずなんだけど2回見た。
- ワイルド・スピード - スカイミッション / ジェームズ・ワン
ワイスピシリーズを全部見た結果、さすがにこれが一番良かった。ラストは反則。
- 日々是好日 / 大森立嗣
こういう邦画をたくさん見たい。邦画のいいところが詰まっている。樹木希林すごすぎるけど、黒木華さんも相当良かった。
- さよなら、ぼくのモンスター / ステファン・ダン
脚本が本当に上手かった。台詞回しに意思を感じると言うか、どこまで説明しないかを限界まで詰められていた気がする。それが心地よかった。
- 南極料理人 / 沖田修一
こういう邦画をたくさん見たい2。ネタの密度がすごくて全く飽きずに見終われる。こういう作品を受け付けない人もいるだろうけど、自分は楽しめる側なので最高になってしまった。映画化する「子供はわかってあげない」を撮るらしくて、たしかに田島列島はインタビューでこの作品を好きだと言っていたし、原作者からのオファーなのかなーと思った。
購入品
あらゆる体験が良い。製品としての出来がこんなにも良いとちょっと低音が弱いくらいでは評価が下がらない。
ケースとして購入した。触り心地が良くてケースの素材としてはとても良い。ピンク色を買ったんだけど思ったより明度が低くてピンク感が強く、色に関しては若干不満。白とか黒ならハズレないと思う。
BluetoothアダプターをPCのパネルに直差ししていると、干渉のせいか音がブツブツになってしまう。延長ケーブルを使用してPCから離すといいと知り合いに教えてもらったので買ってみたけど効果は期待通り。Class2のカタログスペックと同じ程度の接続距離が実現された。
缶チューハイやビールをよく飲むんだけど、これに入れると温度をかなり維持できて最高。屋内はもちろん屋外での歩き飲みにも使えるし、常に使っている製品。
こちらもサーモス製品。600mlでも良かったんだけど、あっちは飲み口の部分がかなり薄くなっていて口触りが微妙かなーと思って400にした。500mlのペットボトルを一気に入れる時は600mlのほうがいいかもしれない。100mlは開けた瞬間に飲みがちなので困っていないけど…。
前歯のステインを取りたかったので購入した。効果は抜群で目的通りの結果が得られた。アマゾンのレビューの比較画像がとても分かりやすい。
今まではCurelの押したら泡が出てくるやつを使っていたけど、自分の使い方だと洗浄力がちょっと弱いと感じたのでより洗えそうなものを購入した。自分は泡を転がしたり押したりして肌に直接触れないように顔を洗っているが、そのやり方だとこの製品くらいのパワーがちょうどよさそう。洗った後顔がつるっとしている。
今年は近年最もお金がなかったのであまり物を買っていない。高額ガジェットを冒頭に出しておいてなんなんだ?って感じですが…。
おわり
おわりです。
(1h 50m)