元々見た目に気を遣う習慣はあり、高校生くらいの時からなんとなく「化粧水」は気にかけていた。顔の造形はどうしようもないので肌ケアはやっておきたいなというモチベからスキンケアが趣味になったのは20歳前後だったと思う。
全てを思い出せるわけじゃないけど、貧しい人生なのでプチプラと呼ばれる製品は一通り経験したし、長らくハトムギとニベアみたいな時期もあった。無印ライン使いもした。有名な商品はなるべく多くの人に当てはまるように作られていると思うし、とりあえずそれらを使い続けるのも悪いことではないと思う。ただ当時は肌がどういう状態で、何に対してケアをするのかという意識が薄かった。なんとなく肌を綺麗にするため、みたいな曖昧な認識でスキンケアをしていたと思う。ふわっとイメージする綺麗な肌が自分の肌とどう違うのか、みたいな意識をし始めたのはここ数年。
同時に整髪料よりもシャンプーやトリートメントに興味が湧いて健康的な髪が欲しくなった。そこから整髪料はほとんど使っていない。外に出た瞬間風で全てが崩れるのでどうでもよくなったのも理由の一つとしてある。
髪質のせいかもしれないけど、髪に関しては解答どころか指針も得られなさすぎて諦めたので記事にはできない。というのも、サロン品を10数種類試してみた結果、化粧品より成分が複雑で使用感でしか判断できず、またトリートメントを使うと大体同じ状態に収まってしまうため差異が記憶に残らなかった。髪に関しては良い状態に保つ才能があるのかもしれない。
早速話が脱線したけど、20代も終盤に差し掛かって自分なりのスキンケアの知見が貯まってきたので一思いに記事にしてみようと思う。20代後半男性における正解の立ち回りではないので、参考にできる部分だけ参考にしてほしい。
スキンケアをする目的
生物が持つホメオスタシスという性質に基づいて、肌はターンオーバーという細胞の生まれ変わりによって状態を一定に保っているらしい。へぇ~。このターンオーバーを正常に保ち、肌のバリア機能を維持する(≒肌を綺麗に保つ)ことがスキンケアの目的とされている。肌の綺麗さに才能は存在するとされているけど、何もしなくても肌が綺麗な人はこの機能が乱れにくく、逆に肌が荒れやすい人は何らかの要因によって機能が乱れやすいのだと思う。髪も多分こういう仕組みがある。この要因を究明し、それに対して有効な成分と配合を発見していくゲーム、それがスキンケアである。
食事睡眠運動の重要性
前提として、スキンケアは何を塗るかより適切な食事睡眠運動のほうが重要だと思う。人間も動物である以上水分・油分は内側からある程度供給されるはずで、化粧品はあくまでその補助のはず。しかし人生を肌のために最適化することはできないので、食事睡眠運動だけで整えられない部分は発生してしまい、そこを化粧品でフォローしていくことになる。ちなみにこの記事は日付を跨いでからチョコレートを食べた人間が午前4時に執筆しています。ゲームで言うなら縛りプレイだし、何なら詰んでいる可能性もある。
水分摂取、運動
汗をよくかくこともあって水は毎日2Lくらい飲んでいる(肌目的ではないので仮に肌に悪くても多分飲む)。日常的に散歩をしているのでデスクワークの割に動いている方だとは思う。フィットボクシングを2ヶ月ほど断続的に継続している。
スキンケアの常識
一般的なスキンケアの工程として、洗顔化粧水美容液乳液クリームみたいな流れが王道とされているけど、現在自分はローションオンリーの運用を半年ほど続けている。肌の状態は改善傾向にあり、一時は顔からニキビや赤みが完全に消滅した時期もあった。消滅し続けないのは恐らく生活習慣のせい。外に出る必要はない生活なので、鬱っぽくなると入浴をサボってしまい肌が良くない感じになったりする。
素人の認識なのでその道の人から怒られるかもしれないけど、化粧水と美容液の分け方は成分の比重の差でしかなさそうに見える。美容液の最多成分は水だし、化粧水にも美容成分は入っている。美容液が商品として成立する理由はピンポイントで目的に合った成分を肌に供給することができるかららしい。乳液とクリームも油分と水分の比率?水分量?の違いはあれど似たような関係性のように見える。なのでジャンル分けにこだわる必要はなさそうだし、4種の神器を一通り塗れば最強というわけではなくて目的に合わせて使い分けることが必要だと思う。
現在使っている化粧品
自分が使っているのはヘパソフトというオールインワンのローション。有効成分とされている3つの成分のうち、ヘパリン類似物質というものはヘパリンという人体で生み出される物質に近い保湿成分であり、残り2つは抗炎症作用を目的としていて、それらが白色ワセリンベースで配合されている。この白色ワセリンもその名の通り保湿の目的でよく肌に塗られるものである。
洗顔化粧水美容液乳液クリームの中にローションは含まれていないけど、この製品はオールインワンの名の通り果たしている役割としては化粧水・美容液・乳液を横断しているように見える。ローションって何?という疑問を覚えたかもしれないが、おそらくローションという呼び名に意味はあまりない。保湿・抗炎症作用のある化粧品を便宜的にローションと呼んでいるだけだと思う。
自分の肌は乾燥寄りの混合肌で、所々赤みやニキビが発生しているので保湿と抗炎症作用のある製品を、という目的に合わせてヘパソフトを選んだ。買おうとしている化粧品にどういう成分が含まれているのか確認して調べるクセを付けるとなんとなく商品のイメージが具体的になるのはシャンプーなどと同じだ。化粧品の成分量は公開されていないけど、少なくとも比較する際の目安にはなるし、「この商品が効いた」よりも「この成分が含まれるこの商品が効いた」のほうが経験としては役に立つ。
洗顔について
洗顔はファンケルの酵素洗顔パウダーとドットウォッシーという石鹸を使っている。酵素洗顔パウダーのほうが明らかに肌がツルッとするけど、貴族ではないのでちょっと値が張る製品は毎日使い続けられない。なので基本はドットウォッシー、ウオオオ肌を洗うぞ俺はって日は酵素洗顔パウダー、という運用をしている。
洗顔ネットを利用して泡立てた後、肌と肌の間に泡を挟んだ状態で撫でることを意識して顔を洗う。しっかりこすらないと洗えていないのでは?と最初はちょっと不安になるけど、水で流してみるとあまりこすらなくても洗えていることが分かる。力は抜ければ抜けるほどよい。この意識は泡を転がすとよく表現されている。
水で流す際顔に直にシャワーを当てるのはあまり良くないとされているので、自分は頭頂部にシャワーを当て、そこから流れてくる水とそれを手で掬った水で洗い流している。このやり方が良いのかは分からないけど、自分は最初に必ず髪を洗うのでそんなに汚くはないと思う。余談だけど髪はシャンプーの前に湯で数分洗い続ける。シャワーを浴びると頭が整理されて色んなことを思いつくし、ストレス発散になっているのがよく分かるので人より時間をかけていると思う。肌や髪にいいのかは不明。
ピーリング
DETクリア ブライト&ピールの無香料タイプを使っている。使うのは月に数回で、肌がなんとなくざらっとしているなと感じたときに使う。効果は感じられるけど肌に良いかは不明なのでおすすめはしない。ツルッとしたかったら買ってみてもいいかも。
タオル
お風呂から上がる際、基本的に顔はタオルで拭かないようにしている。タオルがそんなに汚いものだとは思わないし、拭くくらいの摩擦は気にしなくてもいいと思うけど、拭かないことに慣れたので拭く必要ももはや無い。顔を擦って水をはらうのではなくて、化粧水を付けるときのように軽く手を顔に押し付けると程よく水分が取れる。そのまま化粧品を塗っている。
ヒゲ、カミソリ負け
自分はニキビだと思って対処しているけど、そういったものが出来る箇所がヒゲが生える部分に集中しているのでカミソリ負けが含まれている可能性もある。電動シェーバーのほうが肌に優しいとされる主張をまあまあ見るものの、何も塗らずに電動を使うくらいならジェルやフォームを利用してなるべく少ないストロークでヒゲを剃ったほうが負担が少ないと感じているので、完全に剃るほどの外出ではないけど短くしないと気分が許さない、みたいな時にだけ電動シェーバーで剃っている。将来的にも伸ばす気はあまりないので富豪になったら髭脱毛したい。
ヘパソフトだけではカミソリ負け問題を解決できない気がしているので、昨日サンホワイトのP-1を購入した。この製品は数ある白色ワセリン系製品の中でも精度?が高いらしい。ヘパソフトにも白色ワセリンは含まれているけど、ヘパソフトはテクスチャが水寄りの乳液という感じなので、サンホワイトを利用することでよりピンポイントにヒゲ周りの保湿をするつもり。
日焼け止め
紫外線にも種類があるようで、窓ガラスを通過する紫外線も存在するため家の中にいても日焼け止めを塗る意味はあるらしい。それはさておき外出時の日焼け止めは欲しいと思っていたので、白浮きしにくく洗い流しやすいSPF30の日焼け止めという観点で調べ、キュレルのUVミルクを購入した。サンホワイトとキュレルに関してはこの記事を後日加筆修正するかもしれないし、個別に記事を書くかもしれない。
おわりに
色々書いたけど無印ライン使い時代のほうが良いケアをできていたみたいなオチは全然あると思う。一本だけ塗ればいいのは楽なのでヘパソフトオンリーにしていることは否定できない。20代後半はこのようにスキンケアをしているけど、年を経ても肌の基本的な構造は変わらないだろうし、何をどれだけケアしていくのか、という違いを意識していくことになるのだろう。本気を出しすぎても疲れるし、ヌルい趣味なので気軽にケアを続けていきます。
(2h30m)